発達障害をちょっと触れてみる(聴覚中心に感覚過敏かな?)
2019年10月1日:病気や障害
自分は特定困難の発達障害ですが、この発達障害は話すだけで莫大なエネルギーが必要なものですので、少しずつ触れていきたいかなと思います。
ICD-10とDSM-5いう2つ基準が存在しています。日本の公的書類や手帳から障害年金という書類はICD-10で書かれます。
しかし、ICD-11に来年頃に切り替わるかもしれません。そのため、病名が異なるけど二つあるとか意味不明な状態に陥ることがたまにあります。
これは独断と偏見で書いています。あくまで参考程度にしてください。
そして、これはあくまで一例に過ぎず色んな症状がまだまだあります。
発達障害は病名ではないよ!
発達障害という言葉はよく聞いてもテレビやネットのイメージばかりが先行してしまうことが多いです。
しかし、あくまで障害の名称であって、病名としては別にあります。
これがADHD(注意欠陥・多動性障害)や自閉症スペクトラム障害という感じに枝分かれしていくことが多いです。
そこに知的障害も入ったかな。DSM5的な考えになると…
これの他にも細かくありますが、発達障害というのは個々の個人差が半端なくある病気です。
例えば。
「好きなことを伸ばせばいんでしょ!」
「好きなことや得意分野を伸ばして仕事させれば」
って感じにあります。
問題は空気が読めないという(俗にいうアスペことアスペルガー症候(自閉症スペクトラム障害にも属する))が混ざっていることだってあります。
そうなると、その人にとっては「問題ないはず」という感覚で話すことが「なんでそんなこと話すの!」ということが、理解することがぶっちゃけるとできないってことが起きてしまい…。
ふさぎこんで、本来持ってないはずのうつ病をこじらすこともあります。
そうなると、単に好きなことをやらせて伸ばすって意味がなく、当事者と第二者(家族や医者)。そして学生さんなら学校。社会人なら周辺ですよね。
それが理解やなんとなくでも得られないと、「なんでこいつはこんなこと言う?」という感じに、変わった子扱いのまま人生を送ってしまい、社会人としてのコミュニケーションスキルを養えないで終わってしまうことが多いです。
発達障害あるあるの手順やミス連発は…
これは認知症を考えるとわかりやすいのですが、認知症の人は今までできていたことができなくなり、イライラしてしまうってことがあります。
発達障害はぶっちゃけると、もともとできてないからイライラしてしまうって感じが実態があります。
『じゃあ、できてないなら教えるべきでは?』となるけど。
マニュアル通りにうまくできないから、自分なりにやり方を単に変えた…って感じなんですよね。
「それって、別段凄い事ではないのでは?」となってしまうのですが…。
学生や子供であれば大した影響はそこまででません。
でも、社会人になった時に「自分なりのやり方」というのと、こだわりが強い側面もあります。
逆にいえば。たしかに手順が違うけど結果的にできているならいいじゃないってことですが、それが通じない職場だってあります。
本来は発想として浮かばない「右斜め上」な発想ができてしまうことがあります。
そう考えると、私たち人間の脳みそは相当普段使いきれてないって思いますよ…。
感覚的に置き勉
忘れ物したくないなら置き勉しまくっておけばいいじゃないですか。
毎回持ち帰るから忘れ物が起きてしまうなら置き勉で解決させるっていうのは、そういうところも起因してます。
(ま、健常者もやってるけどさ。)
綺麗に言うと…。忘れないようにするための彼らなりの努力ってことです。
逆にマニュアル通りにできれば「イレギュラー対応」がなければ進められるってこともあります。
人や症状によっては電話のコール音だけで、リズムみたいのが狂ってしまい、全然冷静にできなくなってしまうなんてこともあります。
よく聞くのは先が見えてない作業は不安になる。ってことがあります。
例え指示を貰って単に作業をしていてもです。
これですが、企画業務でもおなじなんです。
「自分のものが最後にどのようになるのか?」っていうのを不安を掻き立てるって感じなのかな?
もっといい表現あればいいのですが…。
想像力というより、0から最後までどうなるのかっていうのを、お仕事現場では説明するのはありかもしれません。
でも、それクリエイティブな職場だと…と言っても。
きちんと最初から最後まで最低限な流れってあるじゃないですか。
「そんなことは、場数踏ませればいいじゃん…」となるのですが。
場数踏ませるより、もっと重要なとこがあったりします。
尚、これらを全否定するような発達障害患者もいます。
本当に芸術肌というか天才肌というか。だから見通しはついてるからガンガン攻めてしまう体質な人も。
感覚過敏
あまり聞きなれないものですが…。発達障害や高次脳機能障害と一緒にくっついてくることが多いです。
感覚過敏というのはいくつかに分かれます。
私たち人間は、嗅覚・聴覚・味覚・視覚というのは持っています。
この感覚がものすごく敏感になることがあります。(他にも感覚過敏は色々あったと思います。)
どれか強いっていうのはありますね。場合によっては全部。
そうすると、場数を踏ませればいいとか、現場に投げとけばなんとかなるという、半ば責任放棄や半ば精神論に近いものになると、音に弱いって感覚ですが…。
頭が混乱してしまう?電話の音だけで?
先ほどいきなり電話鳴っただけで、リズムが狂って冷静になれないってありました。
人によってはここまであります。まとめるとこのような感じ。
- 車のクラクション鳴らしたり
- いきなり汽笛鳴らされたり。
- 泣いてる赤ちゃんに弱かったり
- 急な怒鳴り声も。
という具合にまだまだあります。
叱ってる現場でそれが赤の他人でも自分に聞いてるように聞こえる状態があるようです。
聴覚だと他には何か作業なり色々していて、ざわざわ話していることが気が散ってしまうとか。(これが遠因でイライラしまくるってあります。)
これですが、電話応対すら何年も社会人やっても、頭が混乱しちゃってるのでできないんですね。
視覚だと明かりといったもの。嗅覚だと鼻ですから匂い。
これらは感覚過敏ある人は、わかってはいても…。
子供のころからこんな生活を送ってしまえば、社会に出たあとにいくら診断があったとしても大変なことはわかると思います。
これらの解決法や自衛策
単に発達障害でもこの感覚過敏は意外と…。見られない所ですね。
イヤホンをして集中して自分の世界を作って逃げたりすることは多いようです。
そのような処置を許さない職場だと、感覚過敏で聴覚の人は苦労するかもしれません。買い物ですらありますかね…。
あとは耳栓やデジタル耳栓をしたりイヤーマフを使うこともあるとか。単にイヤホンをしたりすることもあるようです。
そして、化粧の匂いが駄目で満員電車が無理な友人はウォークマンで集中しているとかも聞きます。
ソニーで販売しているこのようなイヤホンは効果的という声も聴きました。
MDR-XB50BS(ヘッドホン)
職場とちゃんと話せても…
そのような人をフォローするのが職場で勤務しているなら職場の雇用責任と思います。
業務遂行能力はありって問題?
しかし、現実は難しく。
『業務に支障ない』という感じに診断書を貰ってしまうと、医者に業務内容をほとんど話してない場合は人によっては、怒っても怒鳴ってもいるつもりはなく、話していても…。
びくびくしてしまうことが多いようです。
結果として、職場でうまく動けなくなってしまったり、コミュニケーションが成り立たなくなったりしますね。
これだけは理解しろというのは難しいのですが、人間同士ですから。
完璧は存在はなくても、少しずつ理解することも大事です。
ただ、発達障害においては病気マターでも、すべて病気のせいにするのは解せないという人もいたりと、なかなか難しい領域なところだったりします。
個人差が半端なくでかい病気ですからね…。ホントに…。
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